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イタリア人夫と共に送る、イタリア・Bologna県田舎での静かでドタバタな日々。問題だらけの田舎家との闘い、いつまで続くかな? 旅と食べることが大好きなTomokyの日記


by Tomoky
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Harry's baptism


Harry\'s baptism_f0077159_6192132.jpg

聖水をおでこにかける練習中。







火曜日の深夜2時にボローニャに戻って来ました。書くことはたくさんあるのにバタバタと忙しくしてましてなかなか更新できませーん008.gif 少しずつあちらでのできごとを紹介しますね。

まずはメインイベントの洗礼式・・・

・・・の前に、まずは牧師さんと面接がありまして。

面接というと大げさですが、式で具体的にどんなことをするのかの説明と確認も兼ねたミーティングといったところでしょうか。式の前々日金曜日の午後、牧師さん自ら友人Kの自宅に来てくださってKと3人でお話しました。

Kの家から一番近い教会の牧師さんなのですが、Anglican Church (英国国教会) の方で英語でミサを執り行っています。結婚前に洗礼を受けたエストニア人Kもその旦那様でアメリカ人のDougもプロテスタントなのですが、2年前にスイスに引っ越して来てからいくつか地元の教会に顔を出してみて、その牧師さんが一番いいという結論を出して結局そこに落ち着いたそうです。フランス語圏の村なのに英語のミサがあるのはやはりインターナショナルなジュネーブ近辺だからでしょうか?ちなみにこの牧師さん、背が高くて優しげでユーモアもあってとーっても素敵な方でした016.gif。で、大学生のお子さんが二人・・・。そんな歳には見えないわ~とKと感心(?)しきり。

キリスト教徒でない私でもGodmotherになれるのかどうか心配していると、「残念ながら正規でない(Unofficial)形になってしまうけれど、式も問題なく行えるし、心配することはありませんよ。式の間の問答ももし言いにくいものがあれば口に出さなくても構いませんし。」とのお答え。よかった。(「もしその気があればぜひあなたも私達と一緒に・・・」と一度だけ暗に洗礼しない?って誘われましたけども・笑)

Harry\'s baptism_f0077159_532402.jpgそして、式の説明に。これが予想外に子供の喜びそうな内容でまた感心。この洗礼式が日曜日の午後4時からの子供たちのためのミサの中で行われるということもあって、いかに子供たちに理解してもらうかというのを一番に考えてありました。いろいろ小道具も登場(”イギリスの子供向けTV番組"Bob the Builder"も登場??)。これだけ見てもこの牧師さんがいかに素敵な人か分かるってもの。Harryがこの教会で洗礼を受けられるなんてとても幸せなことだなぁ・・・よかったよかった!と私も嬉しくなりました。

Harry\'s baptism_f0077159_6212875.jpgさて当日。
午前中は雨が降っていたのですが、教会に行く前には止み、みんなでてくてく歩いて行くことにしました。

Harry坊ちゃん、やる気満々066.gif!!ネクタイ姿も似合ってるよ~。

前からこの日のためにどんなことをするのか、どんな意味があるのかK夫妻が説明して来ていたのでこの日が特別だということも理解して楽しみにしていたようです。

教会へは歩いて10分ほど。式のあとに軽くお茶を飲むというので、朝買ったケーキも持参です。(↓Coopで買ったわけじゃないんですけど、袋が他になくて・・・^^;)

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Harry\'s baptism_f0077159_631396.jpgHarry\'s baptism_f0077159_6315792.jpg←とんがり屋根のかわいらしい教会。
中はこぢんまり。木の梁に心が和みます。

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教会に着くと、式の間に歌う歌の歌詞本を渡されました。ここに今日のHarryの洗礼式の式次第(プログラム)の紙も一緒に入っていて、式の流れと共に歌う歌の番号も書いてあるので、その場になったら本を見るようになっています。


Harry\'s baptism_f0077159_633789.jpgこちらは子供たちの気持ちをがっちりつかむ小道具の一つ。

これを使って、いかに自分の中にSolid foundation (確固たる基礎。宗教的な意味も有)を持つ事が大切なことなのかを子供たちに分かってもらうのだそうです。

さて、どうやって??

まずは牧師さんも混じってみんなでお砂場でお城作り~

↓Harry君(左)何が起こっているのかわからずのぞき込むの図。
Harry\'s baptism_f0077159_6333950.jpg


みんなのお城が完成した時・・・・Bob登場!(実は牧師さんのお友達。このヘルメット、どこから・・・笑)
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Bobがみんなが作った砂の城の高さをメジャーで測って行きます。「お、君のは12cm、すごいね。おっ、こっちのはなんと15cmだ!!」などなど。そして「いかにみんなが大きなものだと思っていたものでも、こうするとどうなる???」と、ジョーロを取り出し、上から水を撒き始めました。もちろんお城は見事に崩れ落ちます。

ここぞとばかりに牧師さんが「みんなのお城は基礎がとても弱かったんだ。そうすると少しの水でもこんなことになってしまう。じゃぁ今度はみんなで強い基礎のおうちを建てよう!」と、次なる小道具(大道具?)、プラスチック製の大きな組み立て式おもちゃのおうちを取り出して来て、みんなで協力して建て始めます。

子供大喜び。中に入って遊び始めちゃったりする子ももちろんいるんですが、それはそれ(笑)。

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子供たち、Solid foundationの大切さ、わかったかな・・・?

さて、その後いよいよHarry君に焦点が移っていきます。宗教上に親、Godparents、教会がHarryを温かく迎え入れること、神への忠誠などを宣言するための牧師とみんなの問答(決まった答えがあり、みんなで斉唱する)や歌などを経た後、いよいよ水かけの儀式(?)です。

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Harry君は「やっと出番が来た!」とでも言うような顔で意気揚々と段の上に。みんなが輪になって取り囲む中、牧師さんがHarryの頭に軽く水をかけます。命を与えてくれる水、罪を洗い流す水に感謝を捧げながら・・・。

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この後牧師さん、「みなさんも小さい時に洗礼を受けたことをここで思い出してください!」と余った水をみんなにぱしゃぱしゃと振り掛けるおちゃめっぷり。惚れたよ、牧師さん・・・。キリスト教徒にはならないけどね。

その後もいくつか歌やら大きいお兄ちゃんの詩の朗読、牧師さんの言葉などがあり、最後に「キリスト教徒としての生活を築く中で私達を導くキリストの光」を表わすキャンドルがHarryの手に渡され、席を一回りしてみんなをロウソクの光で照らしてからキリストに感謝を捧げて式は終わりました。

全部で1時間ぐらいの式でした。

日曜学校などもあるので、子供たちも親も仲がいいのに驚いたのと、ミサの中で何か特にいいことをした子供に「○○をしたで賞」みたいなメダルをあげて表彰していたのがとてもほほえましくてよかったです。宗教はともかく、自国を離れてスイスで暮らしている中でああいう温かいコミュニティーがあるのはとても大切だと思います。ボローニャも日本人会作らないかしら・・・。と思いをイタリアにめぐらせてしまった式でもありました。

さて、式の後は隣の建物でお茶とケーキをいただきながら参列したみなさんと一緒に四方山話なんかをしてから、教会でのひと時が終了。えっ、結局私は何をしたかって?えーっと、参列して、写真撮って・・・。という感じでした。特別なことは何もなく。は~、ほっとした!これがもし去年だったら、まだK夫妻はフランス語のカトリック教会に顔を出していた時期で、そこでは親もGodparentsもフランス語でスピーチさせられていたんだそうです。危ない危ない008.gif

さて、家に戻って緊張が解けたのか、Harryもこの表情(笑)↓。夫がイタリアから担いできたスクーター(イタリア語でmonopattino)も気に入ってくれたみたいです。まだ一人ではうまく操縦(?)できなくて倒れてしまうので、責任とって夫がその後1時間つきっきりで遊ばされてましたが。

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Harry\'s baptism_f0077159_6402753.jpg夕ご飯には庭のかまど?オーブン?に火を起こしてバーベキュー。みんなお腹ペコペコであっという間に食べてしまいました。


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Harryもだいぶ粘っていたのですが遅くなったので寝かしつけ、その後は大人4人でワイン(もちろんボローニャから持って行きましたよ!)とDougのギターで遅くまで楽しんだのでした。

おめでとう、"my godson" Harry!!
Commented by もりりん at 2008-06-07 09:35 x
お疲れ様でした!
牧師さんといい、教会の雰囲気といい、集まった方々と共に
心温まるお式でしたね。
洗礼式ってもっと堅苦しいイメージがあったのだけれど、牧師さんの
茶目っ気振りにすっかり払拭されましたわい!
Commented by ジュニア at 2008-06-07 11:22 x
すげ~。なんか初めて知ったよ~、なるほど~。勉強になったよ~。
聖水って「命を与えてくれる水、罪を洗い流す水」なんだねー。
仏教で言うと塩みたいなもん??よく玄関先でやるじゃん。

一応法事とかは寺でやるから仏教徒になる私だけれども、真剣に
神様(仏陀?)の存在やら信じたことはないから、キリスト教徒の
方々の熱心さにも感心だわよ。

でも、ついこないだ私が行った法事では、大人の私ですら
お坊さんの話は退屈で、砂遊びでも何でも、楽しくやりたいぞ!!
と思いました、ハハ。

最後のKの息子君の顔・・・かなりやんちゃ坊主だねー、めんごいね。

何はともあれ、大役?お疲れ様でした☆
Commented by tomoky_ex at 2008-06-07 20:53
>もりりんさん
本当に心温まる式でよかったです。初めての経験なので他の教会がどんなことをしているのか全く知らないのですが・・・。
カトリックとかだとまた全然違うんでしょうねぇ。あんな茶目っ気のある牧師さん/神父さんに他にも会ってみたいものです!
Commented by tomoky_ex at 2008-06-07 20:58
>じゅにあ
塩とは違うような気もするけど・・あれは厄払い??うちら全然ダメだね(笑)。キリスト教徒にもいろいろいて、うちのAなんか全く教会に行かないししきたりとかもチンプンカンプン。日本の一般人と同じだから気は楽よね。K家族は旦那が信仰厚い家族の中で育ったからもっと宗教に熱心なのね。感心するよね。
法事か~。退屈以外の何物でもないよね!笑 いきなりお坊さんが砂遊びってなかなか想像できないけど、ありうるかも??
ハリーはほんっとに可愛いのよ~。あの「べーっ!」って顔はめずらしくて、いつもニコニコしてるの。Jrなんか一日中遊べそうだよ^^
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by tomoky_ex | 2008-06-06 22:30 | イベント | Comments(4)