近年相方の誕生日にはジャズのコンサートのチケットを買って贈るのが恒例になっています。
一番最初に買ったのはStefano Bollaniというイタリア人ジャズピアニストで、その頃確か国営放送のRAIがシリーズで何回か彼の番組を放送していたのがとても楽しくて、どうやら夫も興味があるようだったし、さぞや生で見たら楽しかろうと思っていたところに、ボローニャでコンサートがあると聞いたから。
夫は80年代に青春時代を送った世代のご多分に漏れずあの時代の音楽は何でも聞くしプログレッシブロックとかも聞くけれど、彼の父の影響もあってとにかくジャズが好きで数え切れないぐらいのCDとカセットを持っている(ほとんどが古いものだけれど)。
私もジャズは好きだけど、どのアーティストがどうとか全く詳しくないし、夫の趣味は広すぎて全く検討もつかなかったので、サプライズでチケットを買うとかは無理だと思いそれまでこういうアイディアは実現したくてもできなかったんですね。
そこへこのStefano Bollani。一か八か買って一緒に行ったら結構喜んでくれたみたいなので、その次の年からコンサート案を続行することに。
ボローニャで毎年10月後半から11月にかけてBologna Jazz Festivalというイベントがあって、結構海外からもいいアーティストがやって来るので、もうここはサプライズとかでなく、素直に行きたいコンサートがあるか本人に聞いて、一つ選んで切符を買って誕生日にプレゼントし、後日(ちゃっかり私も一緒に)コンサートを見に行くという感じです。
彼が選ぶグループはハズレが無くて毎回私も楽しんでいます。さすが。
で、今年はどうしたかというと、Jazzフェスティバルのプログラムを見たら私が行ける曜日がない…。大御所Pat Methenyの日が唯一行けそうだったけど最近の彼の音楽は2人ともあまり興味がないし、あらら残念だねー、という会話をして終わったのです。これが確か8月末の話。
じゃあ仕方ないか、と思って私はすっかり切符のことは忘れて、何か別のものをプレゼントしようかなと次のステップに移行。
例えば彼の愛して止まないボローニャのバスケのチームのグッズとか。今まであげたことがないので笑いを取るのにもいいかなって。それかバスケの試合のチケット。でも試合も一人で観るのってあまり楽しくないんじゃないかな?と思い却下。
それで今年は誕生日の前の週にバスケチームのロゴが小さく入ったパーカー付トレーナーを購入しました。
買いに行った日にそのチームグッズのお店にRicciという選手が来ていてサイン会みたいなのをしていたのだけど、私はまーーったく興味がないので(バスケ自体はスポーツとして好きだけど特にファンではない)素通り(笑)。後で聞いたら夫も特に彼のファンということでもなかったのでサインもらわなくてよかった…と思いました(^_^;)。
が、その日の夜、仕事が終わって迎えに来てもらい一緒に帰っている途中に彼が、「今年のJazzフェスティバルのプラグラム見てたんだけど、僕が行きたいの全部金曜日なんだよねー。君が仕事が終わる頃に終わるからちょうどいいかも」と言い始めた。内心焦る私(笑)。
一人でも全く問題ないんだって。しかも気になるグループ2つあるそうで、切符2枚とな。先に聞けばよかった〜。
「もちろんお金払うから」と彼。まあお金のことはさておき、忙しい彼に代わってチケット購入いたしました。
それで、まあ渡すタイミングとしては、誕生日(金曜日でした)の当日の朝にでもテーブルの上に置いておこうかなと思っていたわけなんですが、まず夫が「木曜日の夜、友人の家で集まるからその日は遅くなるので義母宅に泊まりたい」と。夫のお迎えがないと家に帰れない私ももれなくお泊り。
じゃあ、しゃーない、木曜日の朝か、金曜日の深夜になるわねと思っていたらなんと、水曜日の夜に私がちょっとドジをやらかしまして、一度うちに着いてからすぐに50km離れたボローニャに引返す羽目になり、もちろんその日は義母宅泊まり。思いがけず2日連続家に帰れない日が続きまして、最終的には金曜日の夜(いや残念ながらすでに日が変わってしまって実際は土曜日)、うちに着いてから速攻渡しました。なんかいつも大したことしないのに、色々考えるとこんなに予定通りにならないものなんですね。
本人はトレーナーについては「何か買ったらしい」というのは薄々感づいたらしいです。「この人誰」ってRicci選手の写真送ったからか(笑)。早速試着してまあまあ気に入ってくれたみたいですが、ロゴが入っているから敵チームのファンがいたりするし着るタイミングが難しいと。着てくれるかしら。
コンサートについてはお金を払うと言われたけど、一応プレゼントも兼ねているので一部私が払うということで妥協してもらいました。
あとは2日後の日曜日に義母達とランチに行ってみんなでお祝い。
とりあえず今年はこんな感じで終わりました。
来年はコンサートだけにしようっと。