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イタリア人夫と共に送る、イタリア・Bologna県田舎での静かでドタバタな日々。問題だらけの田舎家との闘い、いつまで続くかな? 旅と食べることが大好きなTomokyの日記


by Tomoky
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Farmacista


さっき一人でお店にいる夫から電話があって、なんか興奮した口調で言うことには「さっき驚くニュースを聞いたんだけど、僕らにとってはポジティブなニュースなんだけどね」との前ふり、何かと思いきや

「ファルマチスタが自殺したんだって・・・!」

と。





思いがけない一言に夫が冗談を言っているのかと思ったらどうやらそうではないらしく、警察やテレビ局も来て一時はセンター内も騒然としたらしいです。

彼の言う「ファルマチスタ」とは、夫の店が入っているコマーシャル・センター(屋根つきの商店街)の中にある薬局の店主であり薬剤師の女性で、ちょくちょくうちのお店にも来てくれていたのですが、最近は態度が少し和らいだ感もあったものの、か~なり自己中心的で短気、ともかく自分の要望を曲げない、こちらが他の客に対応している最中に平気で後ろから自分の要求をする、、、、、などなど、ちょっと、いやかなり困らされたお客さまでありました。店主同士の話し合いなどがあるとこれまた大変で、夫はもちろんそちらでもトラウマがあるという人物。

(しかし、思わずポジティブって言っちゃいましたね、夫よ・・・orz)

曰く、「実母に出した薬(だか薬の量だか)を間違えて、その自責の念に苛まされて自殺したらしい」と。というところでお客さんが来てしまってまたあとでね、と切ったのだけど、新聞記事を探したらありました。

Corriere di Bolognaの記事
http://corrieredibologna.corriere.it/notizie/cronaca/2015/11-marzo-2015/avvelena-madre-poi-si-uccide-2301094397771.shtml

実際には間違えたわけではなく、実際母親を殺害しようとして自分も自殺した・・・みたいな感じですがともかく、裏にいろいろな(きれいでない)事情があるようです。老母親は一命を取りとめたものの、重症。二人で暮らしていたようなので、もし回復しても世話をする誰かが必要になるのでしょう。

数日前に画用紙などを入れる大型のブリーフケースを買って行ったときには普通に見えたのだけど、こんなにあっさりと人一人がこの世からいなくなってしまうものとは・・・・・。

奇しくも今日は3月11日で、朝から2011年のあの日のことをずっと考えていたのです。一人の喪失と、大勢の喪失と、関係ないようでいて重なって・・・

私たちからはかなり疎まれていたとはいえ(汗)、クリスマス前にはおもちゃを大量に買ってくれるお得意さんだったし、彼女以外の(!)薬局の従業員の女性たちはみんな気さくな人たちでちょくちょく文房具を買ったりFAXをしに来てくれたりしていて、これから彼女達がどうなってしまうのかがとても気がかりです。

これからあの薬局はどうなるのかしら?残された従業員のみんな、いろいろ商店街の動向にも影響があるのかどうなのか・・・。

ともかく亡くなったファルマチスタにはご冥福お祈りすると同時に、残された薬局のみなさんが苦難に巻き込まれないことを祈るばかりです。
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by tomoky_ex | 2015-03-11 17:46 | | Comments(0)