今年の夏、イタリアに行くことになった。
イタリアが、あの芸術と食と愛の国が大好きで大好きでたまらないから・・・ではありませーん。実際、私のイタリアに関する知識といったら、なーに、イタメシ?(とひとくくりにする辺り、もう分かってない)、ワイン?車?ブランドネーム(区別もつかない)?って感じで、ほんとに、大抵の人が思っているような「イタリア」のイメージしかなかった。イタリア人はすぐ人をだましそうだし(ごめんなさい)、女たらしが多そうだし(まあ否定できないかも)、スリとか多いって聞くし(まあイタリアだけじゃないけど)、車は興味ないし(うちの車はTOYOTAカローラ)、ルネッサンス絵画よりも近代の印象派の絵の方が好きだし、そんな訳で、まあそのうちどこかに行くついでに旅行で行ってもいいかな~、ぐらいだった。人生分かんないもんだ。今の相方(Aと呼ぶ)がたまたまイタリア人だったというだけで、今まで目も向けなかった(というと彼はショックを受ける。はっはっは。ごめんね。)イタリアに行くことになり、語学好きの私が「できればやりたくないなー」と思っていたイタリア語を習うことになり、オーストラリアに移住する計画を中断、というか半ば断念、していたのだった。いつの間にか、当然の結論として!ねー、分かんないよ、ほんとに。
人より余分に大学に行き、日本語教師なんていうふらふらとした仕事をしたり、それを切り上げてオーストラリアにワーホリに行ったり、それでなくても人より社会人の経験がこの歳にしたら少ない方だと思っているのに、また仕事を辞めて、未知の世界に飛び込むなんて私のばかばかっ!しかもユーロのレートだって決してよくないのに、あっちで貯金を使い果たして(多分)また一からすべてをスタートするなんて、私のばかちんっ!ご両親様ごめんなさいと頭の隅で自分を責めてみないこともない。
けど、とはいっても、彼の地「イターリア」で、また学生に戻って(この際語学習得の苦しさは置いておく)、おいしいもの食べて、東京のめまぐるしい環境から離れてゆったりした時間を取り戻すのも、全然悪くないじゃな~い。うん、全然悪くない。なにしろこの私のとぼけた脳みそをいやがおうにも刺激してくれること間違いないんだから。おっと、Aよ、ごめん。もちろんあなたのことが最大の理由であり喜びであり希望です。言っておかないとね、日本語読めないけど。
という長い前振りになったけれど、これから1年の間に起こるであろう、イタリアにたどり着くまでの、そしてたどり着いてからの出来事の記録として、ちょびちょびと書いていきます。以上、意思表明、おわりー。