イタリア人夫と黒猫(♂)と共に送る、イタリア・Bologna県田舎での静かでドタバタな日々。問題だらけの田舎家との闘い、今年も続きます。 旅と食べることが大好きなTomokyの日記

by Tomoky

アララ、ラララ

先日、仕事先から夫と車で帰宅中に、何の理由かは忘れましたが私が「あらら~・・・」と何気なく口にしたんです。

おそらく前を走っていた車が危ない行為をしたとか、ウィンカーをつけっぱなしで走っていたとかいうたわいもない理由だったので、特に夫に聞かせるために言ったんじゃないんですが、これに隣で聞いた夫が食いつきまして。

夫「今なんて言ったの!?"Alala"って言わなかった?」
私「言ったけどそれがなにか」
夫「それはムッソリーニ時代のファシスト達の掛け声なんだよ~。」

と、突然、

『エイヤ、エイヤ、アララ~!!』(変にそっち系の人に検索で引っかかると嫌なのでカタカナで・・・^^;)
と意味不明な掛け声をかけ始めた彼・・・。

思わぬ事態に目が点・・・・。

「いや~、君がファシストの掛け声を言い出すとはびっくりだよ。」(もちろん冗談ですよ。)

私があなたにびっくりです・・・。別にこっちは「あらら」でも「あらあら」でも「こりゃこりゃ」でも何でもよかったんだとは言っておきましたが。それもどうか。

ちなみに彼はファシストを心から憎む気のいい男子です。



さて、全く関係ないのですが、イタリアに住み始めて早3年目、イタリア語も少しずつ耳に入ってくるようになった今日この頃ですが、最近(というか、かなり前から)とても気になっていることがあります。

いつもお店を手伝ってくれる夫の友人Lara。

夫が彼女のことを口にするとき、必ずと言っていいほど、「ラ」が一個多いような気がしていたんです。

つまり、"La Lara"(ララーラ)と聞こえる。

最初は、「夫ったら、な~に言い間違えちゃってんの037.gif。本人気がついてないのかしら?」と思っていたのですが、毎回そう言うので「??」と思い始めてはいたんです。

するとある日のこと、義母宅で昼食を取っていたときにたまたま彼女のいとこLaura(ラウラ)の話になり、なんと彼女の口からも

"La Laura"(ララウラ)と「ラ」が一個多く言われているのを私は確かに聞いた!

とうとう黙ってはいられなくなり、夫に「ラ」が多いのはどうしてなのか質問してみました。

彼の答え。

「あぁ、女性の名前の前には、習慣的に定冠詞の"La"をつけるねぇ。そういえば。」

まぁ、あの「ラ」は特に名前の頭の「ラ」が一つ増えたわけではなくて、定冠詞の"la"だとはちょっと予想していました。(たまたま聞いたのが「ララ」と「ラウラ」だった・・・)

定冠詞の"la"は、英語で言うところの"the"なので、言うなればメアリーは"The Mary"、ベスは"The Beth"と呼んでいるっていうことですよね。おかしくないですか。

頭の固い私はさらに夫に、「男性の名前には定冠詞はつかないのか」やら、「女性のどんな名前にも定冠詞をつけて言うのか」やら質問しましたが、ちょっと彼には難しかったみたいです。

とりあえず一生懸命考えた挙句、男性には使わない、おそらく会話の中で言及する場合、普通女性の名前には"la"をつけて言っている(気がする)と答えてくれました。

でも、予想ですけど"La Tomoky"とかは言っていない気がするのですがどうなんでしょう。それとも言うんだろうか。

私が持っている優れものの文法書『現代イタリア文法』(坂本鉄夫著)を今朝パラパラと探ってみたんですが、残念ながらそれらしい回答は得られませんでした。

一番近かったもので§37. 姓・名の書き方と性・名につける定冠詞の用法の中の5番目に、

有名な女性には、また有名でなくても男性かどうか明白でない場合に女性を示すには、姓の前に定冠詞をつける。


とあったのですが、これも「姓」であって「名前」に定冠詞をつけるわけじゃないし、そもそも女性なのは明白ですから違いますね^^;。有名でもないしね。

やっぱり彼が言うように「習慣的」な用法なのかも。

夫が上の答えを言いながら、「それに、言いやすいでしょ?」と言ってたんですが、私には、むしろ逆です。特にLとRの発音が意識しないと区別つけられない私には・・・。未だに慣れない習慣なのでした。

もしやボローニャだけ(それとも夫の家族だけ)の習慣???そうだったらどうしよ。どなたか詳しい用法をご存知の方がいたら教えてください^^;。今度他の人にも訊いてみようっと・・・。
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by tomoky_ex | 2008-10-22 13:00 | Other | Comments(17)
Commented by ioscelgonoi at 2008-10-22 21:01
Tomoky さん、ピエモンテでもヴェネトでも女性の名前には la をつけていました。でも文法的には厳密に言うと間違いで、あくまでも親しみを込めてつけるだけらしいです、私の聞いたところによると。私は Valentina と Valeria という名前の友達の話をする時には無意識に la vale と言ってしまってます。Lara は名前を呼ぶだけでもハードル高いのに la をつけるとなるとなかなか呼べません。でも確かに男性にはつけないような...さらにね、Angela とかに la をつけるのは brutto だよ、とニコラがいっていたような。
Commented by hiropao at 2008-10-22 23:24 x
Reggioあたりもlaつけて名前言うみたいだよ。私のこと“la hiropao”って言ってるのを聞いたことがあるし。パオロは文法的に正しくはないって言ってた。
Commented by uniuni at 2008-10-22 23:29 x
la つけたらなんか違うなめになっちゃうやんね,La Tomokyさん。。。。おもしろい習慣ですね。
Commented by piccolipassi at 2008-10-22 23:44
トスカーナも女性にはLaをつけますよ。
(男性には冠詞をつけません)
話し言葉でよく聞くので、私もLaをつけるクセがつきました。
まさにこれぞ、生きたイタリア語、ですね!

Commented by ioscelgonoi at 2008-10-23 00:01
Tomoky さん、今帰った来たニコラに聞いたんですが、私間違ってましたー。男性にも il をつけていうこともあるらしく、しかも Angela は L'Angela というらしいです。あとは名字にも。
何だかね、この冠詞をなしに人の名前を会話の中に登場させるのは話してて気持ち悪いらしいです。主に北部で使われるとか。
訂正までに再びコメントさせて頂きましたー。
Commented by tomoky_ex at 2008-10-23 04:51
>ioscelgonoiさん
ほーほーほー!(サンタさんみたい^^;)北のほうなんですね。
ニコラさんにも訊いていただいてありがとうございます!
すごい、男性にも名字にも・・・こちらではそこまでやたらめったら冠詞をつけている様子ではないんですよねぇ。時々「あれっ?」と思うぐらいで。
やっぱり文法的には正しくないんですよね・・・でもこれだけ通用しているっていうことは、そのうち正しくなるかも??早くLa Lara、言えるようにならないと・・・。カタカナでラが三つなだけなのにLとR両方言い分けしないといけないって日本人には難しいですよねー?
Commented by tomoky_ex at 2008-10-23 04:53
>hiropaoちゃん
あ、やっぱり言うんだね、パオロも。
La hiropaoって、やっぱり言うんだ!?じゃ、きっとLa Tomokyも普通に言うのかな。気になる~!
Commented by tomoky_ex at 2008-10-23 04:55
>uniuniちゃん
違う名前よねぇ!笑 la Laraならララーラ♪ってなんだか可愛いけど、私の名前じゃなんか・・・物みたい(笑)?
Commented by tomoky_ex at 2008-10-23 05:00
>piccolipassiさん
あぁやっぱりそうなんですか!
どうして女性だけなんでしょうね? 不思議。
最初は「ん?」って思いませんでしたか?これだけよく聞くのに学校では一言も言わなかったですねぇ・・・確かに「生きたイタリア語」ですね。そのうちもっと全国的に広まったら文法書にも出てくるんでしょうね!
私もそのうちクセでlaをつけて会話できるようになる・・・かなー?^^
Commented by la-gru at 2008-10-23 17:06
そ、そういえばつけてますね。皆さんおっしゃる通り文法的には間違ってるんでしょうけど、みんなつけてるから間違いも間違いじゃなくなっちゃいますね。因みにヴェネトの北東(Bellunoとかね)では、男性にもilをつけて呼んでいるのを聞いたことがあります。
こちらもリンクいただきました。♪
Commented by tomoky_ex at 2008-10-23 18:10
>la-gruさん
初コメント&リンクありがとうございます!
なんと、男性にもilをつけるところがあるんですね!?英語の感覚からすると個人名に定冠詞って想像がつかなかったので、最近になってやっとその存在が頭に浸透してきました・・・。でもうちの夫は私の日本人の友達の名前を言う時、laと言わないような・・・??
人や地域によってもいろいろありそうですね。
Commented by naocci at 2008-10-24 03:14 x
ボローニャ在住ながら出身でないわたしとTinoの中でいくつか「うわ~いまボローニャ語喋った~」ってつっこみを入れるフレーズがあるんだけど、これがその一つだわよー 他にはCome sei messo?が代表選手かしらん。 もちろん逆バージョンで「今南伊弁喋った~」ってのもあります。
Commented by tomoky_ex at 2008-10-24 05:34
>naocci~
ということは!サレルノ出身Tino氏は言わないってことだ!やっぱそうなんだぁ~(目から鱗ぽろぽろ・・)
ちなみに、Come sei messo・・・聞いたことないかも。と思って今Aに訊いてみた!含み笑いとともに教えてくれたよー。へーへー知らなかった!使う機会はあんまりないかも^^;
南伊弁は私触れる機会がほとんどないから、きっと全然気付かないでスルーって感じになっちゃうなぁ~^^;奥が深いね。
Commented by ジュニア at 2008-10-24 16:14 x
イタリア語の文法とかは全然分からないけど、ファシストとかは
単語だけ聞いたことあるけど、やっぱり意味がさっぱり分から
ないから調べちゃったよー。ふ~ん、と意味を知り改めて関心
しちゃったよ。ついウッカリ「アラララララ」とか言えないね?未だに
イタリアにはそおゆう思想の人っているの?ところで。

でも、言葉ってほんと面白いよねー。全く異なる文化の
言葉なのに、同じサウンドで意味が全く違う(Ex;伊語の乾杯~
が、日本語のちょっとHな言葉になっちゃうとか、韓国語のネックレス
って単語が日本語ではこれまたチョットHな言葉になっちゃうとか)
またなんかオモシロ単語があったら教えてねーん。
Commented by tomoky_ex at 2008-10-24 19:07
>ジュニア
ほんとね、うっかり口にして、Aみたいに「今何て言った!」とか言われたら困っちゃうもんね(ていうか、いないと思う、そんな人)。イタリアはね、大真面目にファシストの政党が存在しているぐらいで、「いるの?」どころの騒ぎじゃないのよ~、実は。有名スポーツ選手とかにも「俺はファシストだ」と公言している人も何人もいるぐらい。やれやれ。
韓国語のネックレス・・・なんだっけ?『ビール』を発音させると『ピルpill』に聞こえるとか、そういうのならたくさんあるよね^^;
Commented by me-a at 2008-10-25 19:58 x
言語に興味があるって感じだね(なんじゃそら)アララ、ララーラ、ララウラ…早口言葉で/l/の発音練習?ってぐらいの勢いだ。L'Angelaみたいのって、私なんか店の名前で見たことあるなあ…面白い。今度はこりゃこりゃって言ってみてよ♪(にしても「こりゃこりゃ」ってそうそう聞かないよね…)
Commented by tomoky_ex at 2008-10-25 21:14
>me-a
ははは!なんじゃそら!同じ学科出身じゃないの~(笑)
難しいのよー、/l/と/r/を連続で言ったりするの・・・すっごい舌を意識しちゃう。S島先生の授業でやらせてみたいね。L'Angelaはお店の名前なら冠詞がついているのは分かる分かる。なるほどねー。
うん、今度言ってみるよ、「こりゃこりゃ」って・・・・(うそ)。