イタリア人夫と黒猫(♂)と共に送る、イタリア・Bologna県田舎での静かでドタバタな日々。問題だらけの田舎家との闘い、今年も続きます。 旅と食べることが大好きなTomokyの日記

by Tomoky

Gran Sasso ④ - 旅行11日目 -

朝二組の夫婦が宿を離れるのをゆっくり見送って、私たちも最後のGran Sassoめぐりへ出発。

この日も前々日同様Rigopiano方面へと一山越えて、Gran Sassoの南側へ。

この、北側から南側へと抜ける道がものすごーくスリリング。冬の間は利用する人も少なくて封鎖してしまうというこの道路、当然整備費用もそれほどかけられていないと宿の人が言っていた通り、山から落ちてきた石がそのままゴロゴロ転がっていたりアスファルトは穴だらけだったりして、もういつ何が起きるか気が気じゃない。この区間だけでなく、案外どこもかしこもそんな感じなので終いに慣れましたが。

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本日の目的地、カンポ・インペラトーレへと向かっていると、夫が「おぉっ!」と車を停車。右側の丘から牛たちがえっこらやっこらという感じで(笑)低地へと下りてくるところでした。最後の一頭が渡りきるのを待って発車。あぁ、なんか楽しいなぁ。



他にも羊の群があちこちに放牧されていたり。この写真(クリックすると拡大します)だと、どれが岩でどれが羊だかわからなくなってますが・・・(汗)。羊飼いの男の人も一緒に羊を追って歩いているんですが、この岩だらけの土地をよく歩いて行けるなぁと感心してしまいます。

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この日、いいお天気に見えたんですが、どうもカンポ・インペラトーレへ近づくにつれて雲が増えてきました。低い雲だなぁと思っていたら、実は自分達がすでに高いところにいると分かってびっくり。

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f0077159_5504896.jpgカンポ・インペラトーレの駐車場へ到着。げ、寒い!それもそのはず、標高2100m・・・。ここからGran Sassoの一番高い地点が連なる峰々への登山道へ行くことができ、冬はスキー愛好家の拠点となる場所で、たくさんの人で賑わっていました。

私たちは車で到着しましたが、ふもとのAssergi(アッセルジ)から一気にロープウェーで来ることもできます。↓ ちょっと乗ってみたい。

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f0077159_5513291.jpg下の写真の赤い建物は、大戦中に失脚したムッソリーニが幽閉されていた場所なんだとか。ドイツ軍によって再び解放されるまでのたったの2週間。今はホテルになっています。

1日に数回、幽閉されていた部屋などのガイド付きツアーがホテル内であるということだったので一瞬行こうかと迷ったんですが、時間も合わなかったのでやめました。

あとここには天文観測所(?)や植物園(ALPINE BOTANICAL GARDEN)などがあるようです。が、なぜか探しても探してもトレッキングの情報をくれるようなインフォメーションセンターがない!ホテルで訊いても「ないからガイドブックを買え」って言われただけ。(怒)
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がっつり歩きたがっていた夫は、とにかくどこかの山の頂上まで行きたいと言って、私に「もし歩きたくなければ悪いけどここのBarかどこかで待ってて」と言う。

さすがに私も頂上までは無理としてもここまで来たからにはトレッキングをしないで帰るわけに行かないと思い、とりあえずどこかの中継地点までは一緒に行き、後は一人で帰るかどこかで待つか決めようということに。

また砂利道を上り始めて5分。分岐点の標識に二つの避難所の名前が書かれていて、左に行くほうが時間が短いものの、明らかに急な上り、しかも砂利道。右に行く方は時間は左の倍ぐらいでしたが下の写真のような、山肌を細い平坦な山道が続くように(少なくとも)見えると言うわけで、右のなだらかな方を選択。

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こちらも結構スリリングなポイントがいくつかありますが、選んで正解。何度も足を止めて眺めたくなる景色。

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峰の上に出てから、夫の行きたいといっていた山の方向へ続く道、そして私が目標にしていた避難所への道が分かれてしまうことが分かりました。とりあえず夫も避難所まで一緒に行って昼食を取り、その後私はそのまま避難所に残り、夫はもと来た道を戻ってから山の上へと目指し、さらにまた避難所へと戻って私と合流してから下山することにしました。

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↓夫はあっちの方向へ行きたい、でも避難所は山を下った先に・・・。
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ガリバルディ避難所。この時はまだ青空も見えて暖かい。

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小屋の前の斜面に座り、宿でもらってきた前日作ったピッツァの残りを昼食に。避難所でもお茶や簡単な食事が取れる「峠の茶屋」のようになっていて、昼食後暖かいお茶を頼みがてら、夫は一応歩くための情報を小屋の人に確認、私がお茶を飲み終わる前にばたばたと出発していきました。

↓避難所からの景色
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Gran Sassoで一番高いCorno Grandeまでは避難所から2時間余りの道のり、しかも本格的な登山道具を持っているわけでもなかったので諦めたものの、彼なりに行けるところまで行きたかったようです。私のカメラは夫の手に。以下、彼が撮ったもの。

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私はというと、彼が去った後しばらく本を読んだり絵葉書を書いたりして時間を潰していたんですが、だんだん空が暗くなってきて冷たい風も強くなって来たので落ち着かなくなり、避難所前の斜面から壁際に移動、しばらく寒さと戦っていました。

雨が降らないといいけど・・・と心配になったころ、遠くに見覚えのある姿が。夫も歩いていたら雲に囲まれて何も見えなくなり、この雲はちょっとヤバい、と心配になって途中で切り上げて戻ってきたんだそうです。最初に予想していたよりも早く戻ってきてくれたので、内心ホッとしました。なにしろ避難所が山を下った谷間にあって、携帯が通じない!彼の顔が無事に見られて本当によかった。

お天気の心配もあるので、すぐに元来た道を歩いて下山。岩の重なる斜面や砂利道は下りるほうが怖くて、帰りの方が緊張しましたが、なんとかまた無事に戻ってきました。雨は結局降らなかった。やっぱり山の天気はわからん~。

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Gran Sasso、これが最終日。大して歩いたわけでもないのにこの充実感(笑)。

この旅行で最大の山場(山なだけに・・・)というか、クライマックス(標高も高いし・・・)になりました。おあとがよろしいようで。
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by tomoky_ex | 2008-09-08 06:00 | 旅とお散歩 | Comments(8)
Commented by naocci at 2008-09-09 23:18 x
あーーー無理無理。 ナルが居なくてもうちらには無理だわ。 ロープウェーで登って見てロープウェーで下りる。よ。絶対に。 私はこの写真たちをみただけでかなりの充実感です。 
しかしA氏、見た感じそんな山男じゃないのにワシワシ歩くのね? 意外よー そしてTomokyどのあなたも! おあとは。。。別によろしくない(笑)

Commented by もりりん at 2008-09-10 12:27 x
避難所というのにこの素晴らしい景色はなんなのだ!!
こんな良い眺めなら、いつでも避難してみたい気分(^。^)
ともちゃん、1週間羊飼いやってみたら?足腰強くなりそうだよ!
Commented by tomoky_ex at 2008-09-10 22:02
>naocciどの
私もこんなところは歩くつもりなかったんだけどさー、しかも普通のスニーカーで・・・。Aはああ見えて(笑)元スポーツマンで、サン・ルカを上まで走って上ったりする人だったらしいよ。今膝壊しちゃってスポーツ全然だけど。そんな人についていけませーん。
あ、おあとは・・・よろしくなかったですか(笑)。ちょっと疲れてたのよぅ。
Commented by tomoky_ex at 2008-09-10 22:06
>もりりんさん
残念ながら中からは景色見えないんですけど^^;、周りの景色はあんな感じで、ちょうど色んな山に囲まれた地点だったのでおもしろかったです。
羊飼い、多分1日、いや、10分ぐらいで足くじいて病院行きになりそうです(笑)。
Commented by naocci at 2008-09-11 00:25 x
あーごめーん! よろしくなかったおあとは私のコメント~

最近どうも言葉足らずなことが多いなあたし・・・ ちょっと思考回路弱り中。 あ、それからね、とりあえず毎週金曜の午前中に前の職場にバイト復帰。都合つく日あったらランチしまひょー
Commented by tomoky_ex at 2008-09-11 05:04
>naocci~
あ、そうかー、そういう意味だったのね^^;私も負けずに思考回路弱り中なの~。
金曜日の午前中ね。とりあえず来月になったら大丈夫な日があると思うよー。病院の近くだったよね、確か?バス途中下車するよー!わーい楽しみ♪
Commented by ベッピーナ at 2008-09-11 19:33 x
ドロミテも上の方はこういう岩山が多かったけれど、Gran Sasso の方が広そうです。
避難所も石造りで、景色もきれいで何かよさそう。
しかし、写真の登り道、結構、傾斜がありますよね?
しかも、砂利道だし。そこを「山頂まで行く!」という旦那様の意気込みがすごい!です。
Commented by tomoky_ex at 2008-09-12 00:23
>ペッピーナさん
ペッピーナさんのドロミテの写真もすごくきれいで、本気で行きたいと思っています!
山頂への意気込みはあった夫ですが、結局最後の方は傾斜もすごく足場も悪いので、お天気が悪くならなくてもあきらめていたと言っていました。他の登山家たちは登山靴はもとより、ストックやロープまで持っていたそうですから・・・普通のスニーカーじゃ限度ありますよね。私は絶対行かない・・・てか、行けません・・・汗