イタリア人夫と黒猫(♂)と共に送る、イタリア・Bologna県田舎での静かでドタバタな日々。問題だらけの田舎家との闘い、今年も続きます。 旅と食べることが大好きなTomokyの日記

by Tomoky

Gran Sasso ① - 旅行9日目 -

朝カランカラン・・・という低い鈴の音で起床。  今回も長くてほんっとすいません。汗

前日に見た羊の群れをまたどこかに移動するのが日課のようです。

私たちが階下に下りていった9時前には、他のお客さんたちはすでに朝食を終えて出かけてしまった後でした。みんな早い!

朝食は手作りのプレーンなパンと牛乳パンのような少し甘みのある固めのパンにジャム、それにコーヒーとミルクだけのシンプルなもの。山歩きをする人たちがこれで足りるのかしら?とちょっと拍子抜けしましたが、私は前日のお腹の調子もあったのであっさり目のこのぐらいのものがちょうど良かったかも。

f0077159_5232015.jpg


前日宿のおにーちゃんに近辺の情報を聞いていくつか行きたい場所を絞っておき、天候と体調で朝どこに行くか決めようと言っていたのですが、この日は雨の予報も出ていたと言うし(もちろん当たらず)、私もあまり体調に自信もなかったので主に低地の、車でいろいろ回れるところにしようと行き先を決定。

宿を出発してすぐのところで山羊が見送ってくれました。



この日は8月15日、イタリアで"Ferragosto"と呼ばれる祝日なのですが、この辺りはなぜか家族総出でピクニック?バーベキュー?をするのが習慣なのかなんなのか??とにかく、お年寄りから赤ちゃんまで、猫も犬も総出で山道の脇にスペースを見つけてはピクニックをしていて、その数半端じゃありません。しかも朝から・・・?なぜだ。不思議だなぁ。

f0077159_523548.jpg宿から山の峰を一つ越えて山の反対側へ行く道を通るのですが、途中のRigopianoという村はすごかった。路駐が何キロも続き、その車の脇がお花見ピークの上野公園のような状態。中心の通りも露店が出て大勢の人でにぎわって車が進まない進まない。一体どんなお祭りがあるんだろう。

とにかく何とか村を通り過ぎ、山を越えると一気に視界が広がりやっと「グラン・サッソ」に来た!という実感が出始めました。

f0077159_5252874.jpg


見たことのない植物もたくさんあります。(アザミの種類がいくつもあったのが印象的。)

f0077159_530414.jpgf0077159_5301988.jpgf0077159_5303273.jpg

Granは「大きい」、Sassoは「石」という意味なのですが、その名を彷彿とさせる石や岩ばかりのごつごつとした風景が広がります。

f0077159_5325060.jpg


初めに立寄ったCastel del Monteという村。

f0077159_53389.jpg


やはり通りや広場にたくさん人が出ていましたが、丘の上の教会の周り(Centroと呼ばれる街の中心)は閑散としていました。10分も歩けば一周してしまうぐらいの小さい街。この辺りの家々は、造るための石材には当分困らなさそうだね、などと無駄なコメントをしつつ、また車に乗り込みます。

途中の山間の低地は開拓されて畑が広がっているのですが、この石ころだらけの土地を畑にしようと思ったら余程の労力と知恵が必要だろうなぁとため息が出てしまいます。それほど石だらけ

f0077159_5332791.jpg


少し南に下ると、Rocca di Calascio(ロッカ・ディ・カラーショ)という昔の要塞があります。上の方に見えるものの、車で行けるのよね?なんて言っていた私、甘かった・・・。

f0077159_5334941.jpg


そもそも山の上に駐車場があるのか?という疑問もあり、ふもとのカラーショの集落を過ぎて少し行ったところに他の車が出た空きを見つけて駐車。そこから上まで歩いて行くことにしました。あれ、話が違う・・・。

上を見上げるとこの岩肌。Rocca(要塞)は見えないし・・・。まぁまぁいいよ、ちょっとぐらいなら歩くよ、うん。

f0077159_53484.jpg


車道を他の車に注意しながら歩いて上っていくと、ありましたよ、駐車場。「ま、いいよね、きっとここからすぐだし。」なんて言いながら上がった息を整える私たち。パトロール中のレンジャー。馬たちもここで一休み。

f0077159_5342493.jpg


駐車場からRoccaへと歩いていく人の後について私たちも車道から横に崖を横切る小道へと足を踏み入れたんですが、これがこんなあり得ない急斜面↓な上、砂利石だらけで滑って危ないことこの上ない!足をふんばり、注意しながらやっと上に着いたころには私はすっかり「使用後」状態になっていました。車酔いもしていたので、もうへろへろ。

f0077159_5344573.jpg


こんな景色が出迎えてくれましたけども。もうこの頃意識が遠のいていて(大げさ)、よく写真撮ってたな、ぐらいな感じです、私。笑

f0077159_535350.jpg



上には小さなBorgo(集落)があり、Barや小さな宿、お土産屋なども。さらに少し上っていくと小さな教会があります。この辺りの景色が本当にすばらしい。

f0077159_5351953.jpgf0077159_5354142.jpg

で、またさらに上がっていくとやっとRoccaに着くわけなんですが、最終地点に着く20m程手前でわたくし電池切れ。夫にカメラを渡し、「行ってきて」とその場に座り込みました。本日店じまい、座らせてくれと。夫による証拠写真(笑)。日陰でぐったりしているピンクの点が私・・・・^^;

f0077159_5411023.jpg


この後Barで水と小さいピザを昼食に買って食べてやっと復活。今度は急斜面ではなく傾斜の少ない車道をのんびり歩いて車まで降りて事なきを得ました。はーやれやれ。へたれにも程がありますね、私。

さて、予期せずだいぶRocca di Calascioで時間を過ごしてしまいました。

お次はお隣の村、S.Stefano di Sessanio(サント・ステファノ・ディ・サッサーニォ)へ。この村は宿のおにーちゃんやお客さんも絶賛していたとてもきれいな家並みの村。

ここもものすごく小さな村ですが、おいしそうなジェラート屋さんもあったり、小さな広場もかわいかったり、何より古い家並みが素敵で歩いていて飽きません。

f0077159_5413575.jpgf0077159_542430.jpg
f0077159_5425497.jpgf0077159_5431577.jpg
↑塔の上から覗き見~^^; 何食べてるのかな?

サント・ステファノの町並み

f0077159_5434468.jpg


ここからはまた違うルートで北に上がってまたRigopiano方面へと戻る道をたどります。

先ほどとはまた違う景色。Gran Sassoはこの高くそびえる山と谷間に広がった草原のコントラストが本当にきれいです。

f0077159_544965.jpg


途中にあったビジターセンター。小さな池の近くにたくさん牛が放牧されていました。

f0077159_5442590.jpg


山の白い部分は雪ではなくて、岩肌。(雪も降るそうですが、今年は雪は残っていませんでした。)

f0077159_5444320.jpg


この辺りの様子↓。途中で私、"Corno Grande"(「大きな角」と言う意味のGran Sasso最高峰の山)を、"Corona Grande"(「大きい冠」)と言っちゃってますがどうぞ聞き流していただけるようお願いいたします・・・・恥。



さて、まだこの時点で午後4時前。宿に帰るにはちょっと早すぎるんじゃないか??と思ってしまった私たち。夕飯は午後8時半以降だし、宿でゆっくりするにも時間をもてあましそう・・・ということで、もう一箇所の目的地候補に考えていた、難易度の低いウォーキングコースを歩いてみようということに。あんなにヘタっていたのにねぇ、私も今思えば向こうみずよねぇ・・・・。

とにかく宿の近くの出発点へと向かい、「全部制覇しなくても、お互いがもう限界、と思ったら引き返そう」という取り決めのもと、いざ歩き始めました。Arsitaという集落近くの「川の始点」と名の付いたコース。宿の情報では、この辺を流れる川の支流となる小川が見られたり、さらに奥に行けば狭い崖の合間に落ちる滝などもあるそうです。さて、どこまで行けるか。

歩き始めはまたしても斜面に砂利道。これ、本当に疲れます。こ、これは、実は

ヴァカンスという名の修行??

という不健康なコメントが心に浮かんできます。何度も転びそうになりながら踏ん張ってある程度上るとやっと普通の土の道に。するとハエや羽虫の攻撃が始まりました。なんだろうと思ったら、すぐ脇に牛が放牧されていたんですね。

f0077159_5445982.jpg



牛の地帯を過ぎるとやっと虫もいなくなり静かになりましたが、またまた上り。いつまで行っても川の「か」の字も出てこない・・・。とうとう、「あと5分歩いて何もなければ引き返そうって言おう」と思ったその時、二人の男性が反対側から下りてくるのに出くわしました。お互い挨拶を交わしましたが、あちらもこちらを見て珍しいと思ったのか「おっ!」という感じで話しかけてきました。

この人たちはこの近く、と言っても40kmぐらい離れたところに住んでいる親子で、お父さんの方が50代ぐらい、息子さんの方は大学生ぐらい。ずっと息子さんと一緒に地元の自然公園を歩きたいと思っていたのが今日やっと適ったんだそうで、すごく嬉しそうでした。二人とも山で見つけてきた羊歯の株や平べったくて大きな石を抱えていて、収穫もあったみたい。

私たちがボローニャからだと言うと、イタリア人らしく「昔私はボローニャの近くに住んだ事があって・・・云々」と長い話が始まったんですが、全然嫌味のないとても感じのいい人だったので素直に聞きました(笑)。息子さんもとてもハンサムで、いい目の保養に・・・あ、言っちゃった011.gif

親切に、この先200~300mぐらい行けば川のポイントに出られるという情報をくれたのが何よりも嬉しかった。滝はもっと山の上に行かないといけないというので、とりあえず私達のゴールは川の支流ということに。コースの途中に「この先○○まで何キロ」、などと書かれた案内が全くなくて、夫もこのまま闇雲に歩くのが苦痛になってきたところだったそうです。

立ち話でたっぷり休息を取ったあと、二人に笑顔で別れを告げて、心機一転で歩き始めました。今度は目的地もはっきりしてだいぶ気持ちも楽。あの二人に会わなかったらきっとすぐに引き返してしまったと思うと、本当にラッキーでした。

川も無事にお目見え。冷たくてきれいな支流でした。緑の森も岩山の景色と一転、癒されます。

f0077159_5451454.jpg
f0077159_5452864.jpg


やっと満足して元来た道を引き返し、砂利道で一度コケたりしながら(怒)無事に下りてきました。

宿に戻って部屋で休んでいると、また朝と同じ「カランカラン・・・」という鈴の音。朝どこかに移動していた羊達がまた近くに戻ってくるところでした。

f0077159_5455428.jpg

今日は白いワンちゃんが大活躍しておりました。
[PR]
by tomoky_ex | 2008-09-05 10:46 | 旅とお散歩 | Comments(4)
Commented by ioscelgonoi at 2008-09-07 01:20
きゃー、castel del monte という街、私超スキです。ちょっとグッビオに似ている気がします。やっぱりイタリアもちょっと南の方が町並みがカワイイですよねー。
tomoky さんと遠くからと、だんなさんを後ろから拝見できてウレシかったです!!
Commented by tomoky_ex at 2008-09-07 22:31
>ioscelgonoiさん
こういう丘の上の小さい古い村はカワイイですよね。実は写真ここには載ってないんですが、Castel~の後のS.Stefanoの村も相当外から見たら可愛かったんですよー。
遠くからと後ろからでなくていつか実際にお会いできるといいですね^^
Commented by uniuni at 2008-09-20 00:51 x
ヤギに遺跡にハゲ山。ここは、なんだかギリシャに似ている気がします。懐かしい・・・。
Commented by tomoky_ex at 2008-09-20 05:04
>uniuniちゃん
ギリシャってこんな感じなんだ??ほーほー。もしかしたらあの辺り太古の昔は陸続きだったかもしれないよね。近いし。
トルコは違う感じ?