イタリア人夫と黒猫(♂)と共に送る、イタリア・Bologna県田舎での静かでドタバタな日々。問題だらけの田舎家との闘い、今年も続きます。 旅と食べることが大好きなTomokyの日記

by Tomoky

不思議の公園ボマルツォとエトルリアの村スートリ編 - 旅行4日目 -

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オルヴィエトの宿を発ってローマへと移動する日がやってきました。





実はこの日はローマを観光する予定はなく、以前テレビ番組で観て二人で行きたいと話していたエトルリア時代の大きなお墓がある町へ寄るつもりでした。

その町をなぜだかTuscaniaと二人とも記憶していたのですが、持参したガイドブックにはTuscaniaの名前はあれど、エトルリア時代の墓の記載はなし。どうやら他の街Tarquiniaかどこかと勘違いして覚えてしまっていたようです。

同じガイドブックにあった、1ページにも満たないスートリ(Sutri)という街がちょうどローマへの通り道にあり、エトルリア関連でおもしろいものがありそうだということで、Tuscaniaの代わりにそちらへ寄ることに決定。

オルヴィエトからスートリへ下っていく道の候補は2通りあって、一つはワインの名産地モンテフィアスコーネを通る道。もう一つはテヴェレ川に近いOrte方面に下っていく道で、私が本で見つけてきた不思議な公園のあるボマルツォという町を通ります。

ワインと公園だったら・・・どちらを選びます?夫はモンテフィアスコーネできゅーっと一杯冷えた白ワインを・・・というアイディアにかなり魅かれていたんですが、産地でなくてもワインは飲めるよ、ということで、公園に行くことにしました。

まずはそのボマルツォ。

1500年代にその土地の領主だったオルシーニ氏が造り上げたお屋敷の、なんとも不思議なおもしろい庭が今は公園になっています。(詳しくはこちらを。)

入場料が想像していたより高かったことと、園内は写真一切禁止!!!というのでしょっぱなからテンションかなりダウン。

なんだよなんだよ、せっかくここまで来たのに、写真1枚も撮らないで帰るなんて無意味だ!!金返せーー!!と一人暗い顔して入り口を入ると・・・・、
あらっ、あの人写真撮ってるけど・・・?
あらあらっ、あの人たちあんなおおっぴらに家族写真撮っちゃったりして大丈夫なの??
あらあらあらっ、あの人もこの人も~!
ということで、ちょっといつもより隠れ気味に(小心者なんで)私も撮らせていただきました。

だって、おもしろいんだもの!!ていうか、変。

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まず公園入ってこれ↑ですもの・・・・。変わってるでしょう。以下不思議なモノたちを少しだけご紹介。

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【写真左上】 案内書きには「カメ」とだけ載っているカメ。上になんか乗ってるけど・・・顔がすごかったので写真を撮りたかったけれど、立ち入り禁止で近寄れず断念。

【写真右上】 斜めに傾いた家。なぜ?なぜ斜めなのー?ちなみに中に入れます。すっごく変な気持ちがします。でも楽しくておおはしゃぎ。笑

【写真左下】 ギリシャ神話のケルベロス(頭3つある番犬)

【写真右下】 ゾウ(とだけ案内に書かれているんですが、よく見ると兵士が引きずられちゃってるんだか食べられちゃってるんだかしてませんか・・・)

↓裸のおねーちゃんと犬
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極めつけはこれ↓口がちょうど普通の家のドアぐらいの大きさで、中にはテーブルとぐるっと囲むベンチが。ちょっとひんやりしていて、歩き疲れたところにちょうどいい休憩所が・・・。なんて思っていたら、案内書きの紙には"Orco"と。ずっとなんだろうと思っていたんですが、今調べてみたら冥界の神、もしくは人食い鬼だそうです。って、こわっ!(食われている写真もあります。笑)
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あぁ、撮影禁止だったのにこんなに写真暴露しちゃって私ったら。見つかって罰金とかなったらどうしよう。どきどき。ご内密によろしくどうぞ。(?)

しかしこのオルシーニ氏亡き後、この庭園は誰も管理することなく数百年の時がすぎ、彫刻も庭も荒れ放題になっていたそうです。それが20世紀になってまた日の目を見ることになって今に至るそうですが、こんなアーティスティックなものがたくさん集まった庭に誰も興味を示さなかったなんて、それもまた不思議。当時のみずみずしい庭を是非見てみたかった。

さて、ボマルツォを後にしてローマ方面へさらに走ります。

ヴィテルヴォからヴィーコ湖方面へと下り、スートリへ。

スートリの標識が分かりづらくてたどり着く前に変な方向へ曲がって迷いそうになったり、遺跡が見たいのに市街へ行ってしまったりとハプニングはありましたが、無事目的地に到着。ちなみにどうして道を間違えたのか分からないぐらいとーっても分かりやすい場所にありました。orz

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スートリの旧市街もなかなかきれいそうでしたけど今回割愛。


今回の目的はこのParco archeologico paesaggistico (景観のよい考古学公園?)。って、実は公園があっただなんて私は行くまで知りませんでした(「俺は知ってた」by夫)。

冒頭の、そして下の写真はその公園に燦然と輝く円形競技場(劇場)。

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"tufo"(凝灰岩。オルヴィエトと同じ)の丘を掘って作ったこの競技場、丘を丸ごと活用した見ごたえのあるものです。写真だと分かりづらいんですが、元々は多分もうちょっと大きくて30,000人収容できたというからオドロキです。作られた時代が学者によってエトルリア時代(紀元前6~4世紀ごろ)と言われたり、紀元前1世紀だと言われたりしていますが、いずれにしてもそんな古いものが普通に残っているなんて。1839年に発掘されるまで土に埋まっていたのでこうやってそのままの形で残っているんだそうですが・・・。

この客席の裏側(1階)は岩を掘った通路になっていて、ぐるりと1周することができます。

しばし眺めた後はもっと高いところからこの競技場が見られそうなので(結局道間違えて見られず。)公園の中を歩いて見ることにしました。

f0077159_5275325.jpgこの辺り、歩いて分かるんですが、岩が小山のような形になっています。そこを昔エトルリアの人たちが掘って掘って穴だらけにして活用した様子があちこちに見られてとてもおもしろい。

f0077159_5301322.jpg円形競技場から少し歩くと自然豊かな遊歩道が延び、ぐるっと歩いてまた戻ってくることができます。

ここがとてもよかった。

なんだかすごく平和でのどかで、へんな言い方ですが「良い気」が流れている感じ。昔のエトルリア人のお墓の跡があったりするのに全然怖いような感じがしないし。いいお天気で緑もいっぱいだったからかもしれませんが、二人とも本当にゆったりした気分になり素敵なお散歩になりました。

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もちろん岩肌には掘られた跡。「なにに使われていたんだろうねー」などと勝手に想像を膨らませながら歩きます。

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途中、近くで放し飼いにされている馬や牛も見えたり、見たことのない植物にびっくりしたり。↓これ、ボローニャでは見たことないです。なんだろう?農業用かしら。
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最後反対側のnecropoli(古墳)へ。

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ここも車道に面しているはずなのに、とても静かで穏やかで・・・不思議なところでした。しかしよく掘ったよね、この人たち。岩大活躍だね。

ローマの喧騒の中に飛び込む前に、この静けさ、かみしめました。

お次はローマ!ローマはささっと飛ばしたい・・・
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by tomoky_ex | 2008-08-29 08:30 | 旅とお散歩 | Comments(10)
Commented by hiropao at 2008-08-29 15:28 x
ボマルツォの公園は、私も結婚するずっと前に行って、なんとパソコンのデスクトップの写真は鬼なの!
この公園おもしろいよね〜。
写真撮ってはだめだって知らなかった。。。
Commented by ジュニア at 2008-08-29 23:21 x
ワインと公園だったらワインに一票!!


・・・と思ったけど、こーんな愉快な公園なら公園で。。。
実はあたしも遺跡遺産見るの好きだから、惹かれるわ~。
でもさ・・・、カタカナの地名って、どうしても覚えにくいよね。
頭に入っていかない、『あれ?この地名ってどっかできいたこと
があるかも?』っていっつも思うけど、違うし。やっぱ実際に
行って見ないとダメだね?
Commented by tomoky_ex at 2008-08-30 03:45
>hiropaoちゃん
まぁなんと!ボマルツォ知ってるだけでなく行ったことがあるとは~☆こちらは先を越されちゃってたね(^^)
パソコンのデスクトップがあの鬼なの?毎回開いてびっくりしない?笑
Commented by tomoky_ex at 2008-08-30 03:50
>ジュニア~
や、やっぱり(笑)。あ、公園でもいいの?笑
ジュニアと一緒に行ったらつっこみしまくりで楽しいだろうなぁ~。
カタカナは私も覚えられない!高校の時世界史間違って取っちゃって、カタカナばっかりで散々な目にあったなぁ・・・。地名とか人名が特に曲者だよね!!
Commented by もりりん at 2008-08-30 11:56 x
1500年代にこんな奇抜なものを作って庭にしたオルシーニ氏に
拍手を送りたい!!数百年もほったらかしておいて、写真禁止
なんてとんでもない話で・・こんな奇妙なものを隠してたら
更にもったいないよね。私ゃ~気に入ったよ♪
Commented by すこ at 2008-08-31 01:34 x
ギャイコクにも鬼いるんかー。
たまげたよ。
Commented by me-a at 2008-08-31 16:04 x
庭、素敵。どストライクゾーンだわー。危険を冒してくれてありがとう(笑)ちゃんとだまっとくし。
Commented by tomoky_ex at 2008-08-31 22:11
>もりりんさん
どうしてこんな奇抜なアイディアを実行したのかとっても不思議です。でもきっと楽しかっただろうなぁ。今はあちこちある噴水や滝などにあんまり水がなくてドライな感じですが、当時は水をたたえていただろうし、きれいで不思議な楽しい公園だったに違いない!私も拍手!
Commented by tomoky_ex at 2008-08-31 22:12
>すこ
ま、他に訳しようがないから「鬼」なわけなんだろうけど、鬼って言われてみたら、角もある気がするし~・・・たまげましたな。
Commented by tomoky_ex at 2008-08-31 22:15
>me-a
だまっといてくれてありがとー(笑)
憎めないおかしなものたちがあなたのつっこみを心待ちにして待ってます・・・って感じのお庭です。くそう、もうちょっと大っぴらにゆっくり写真撮れたらよかったのに!(失敗多し・・・涙)