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イタリア人夫と共に送る、イタリア・Bologna県田舎での静かでドタバタな日々。問題だらけの田舎家との闘い、いつまで続くかな? 旅と食べることが大好きなTomokyの日記


by Tomoky
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結婚しました(できました)笑


いやはや、ほんとに色んなハプニングがあったけど、もう一度やりたいと思えるぐらい楽しい式になった。奇跡だ!





昨日の夜、いろいろな擦れ違いとお互いナーバスになっていることから彼と大喧嘩になってしまった。1時間以上口論を続けて疲れ果てて、私はふて寝。本当は市役所での式に使う音楽を決める予定だったのにもうどうでもよくなってしまった。

よく眠れないままうとうとしていると、朝5時に姉の夫Kちゃんから電話が。昨夜私が喧嘩の合間に(笑)当日私のために歌ってくれる予定の姉に確認のために電話してみたら、なんと練習していない上に歌詞カードもオーストラリアの自宅に忘れてきたという。この時点で私は姉の歌はあきらめて、姉にも当日やらないことを確認していたのだけど、どうやら姉が自宅に電話して口頭で歌詞をKちゃんに読んでもらい書き取ることを思いついたらしい。でも姉がKちゃんに教えた電話番号が間違っていたため、Kちゃんが姉と連絡が取れず、せっぱつまってうちに電話してきたというわけ。歌わないと決めたのにそんなに苦労して歌詞を手配しなくても・・・とまた暗くなったものの、もう当日なので取り敢えず考えないことにした。

朝7時半に母たちが泊まっている宿へ。ここで母たちが日本から持ってきてくれた着物を着せてくれる段取りになっていた。

まず髪の毛と化粧を。

髪は自分でやろうと思ってヘアピースとピン類を持って来ていたのだけど、一人じゃ無理だった(^^;)。結局見かねた妹が、それまでやったことがないのに助けてくれて、ほとんど全部やってくれた。妹、感謝!

化粧は前日、友人で通訳をしてくれる予定のMariがアイラインの書き方なんかをアドバイスしてくれて、その通りにやったので、いつものノーメイク状態よりちょっとは見られる顔に仕上がった。これもMari、感謝!

そして母が父と協力して着物を着付けてくれた。着物は振袖ではなく、昔から私が来ていた訪問着を持って来てもらっていた。母はこの日のために何度か妹や父(笑)をモデルに帯の練習をしたらしい。なかなか力の要る作業だし、持ってくるのも大変だったと思う。両親に感謝!

午前10時半に、姉妹と友人Kの3人を会場(市役所)まで連れて行ってくれるべく、Aの友人のMarcoと婚約者のCaterinaが宿に来てくれた。3人を送り出した後、両親と私の3人が手配した車で会場へ。なんとこれまで雨続きで寒くて寒くて仕方なかったのが、うそみたいに青空!!ちょっとこれは信じられなかった。天気予報でも雨か雪と聞いていたのに・・・。これでもう昨日からの不安やわだかまりが消えていくようだった。神様ありがとう!

会場はボローニャのど真ん中、Maggiore広場に面した歴史的な宮殿の中のSala Rossa(赤の間)というところ。日本語で市役所と言ってしまうとお役所の無機質なイメージしか沸いてこないのだけど、イタリアはたいていがこういった歴史的な建物の中にあるので、事務的な式という感じにはならないのね。シャンデリアもキラキラでゴージャスなお部屋。
(↓右側の建物が市庁舎であるPalazzo d'Accursio) (↓Sala Rossa)結婚しました(できました)笑_f0077159_519477.jpg結婚しました(できました)笑_f0077159_5192243.jpg

車が外に着くと、彼が事前に花屋から受け取ってきてくれたブーケを渡してくれた。そして二人で中へ。

中には通訳係のMariがすでに来ていてお出迎えしてくれた。

これから式が始まるというときに、儀式係の人から「今日新聞記者が来ていて、あなた達のことを書いてもいいかと言っているんだけど、どうだろう?あとでインタビューもしたいらしいんだけど?」と言われた。あとで聞いたら、毎日街中で無料で配布されるCITYという地元紙だったのだけど、別に断る理由もないのでOKした。

式はまず儀式係の人が、結婚に関する条例をいくつか読み上げ、その後例の「あなたは○○を妻/夫とすることを誓いますか」みたいなことを言われ「Si」と答えた後指輪の交換。そして書類に自分たちの名前をサイン、そして証人(Aのお兄さんと私の姉)がサイン。これで正式に結婚が成立。その後儀式係から新しいカップルのために詩の一節が読み上げられ、新婦にバラの花一輪贈呈。そして最後に大きなノートの白紙のページに、自分たちが思うことを書いて終了した。イタリア語で書いたら何時間かかるかわからないので、思いっきり日本語で書いてしまった。あとで何を書いたか聞かれたけど、もうすでに覚えてないです。突然「書け」って言われても、ねえ。

普通はこれで式は終わり。バルコニーでMaggiore広場を背景に写真を撮ったら退出するはず、だったのだけど・・・

ここで儀式係の人からサプライズが。

結婚しました(できました)笑_f0077159_1493648.jpg
なんと、特別に同じ建物内にあるLa Sala del Consiglio(市議会の会議室)に入ってもいいという許可が出たので全員そこに行って座らせてくれるとのこと。そして私、いきなり市長の席に座らせられる。彼は隣でちょっと興奮状態。ボローニャ市民にとってもこの部屋に入るのは初めての経験なのだ。

どうしてそんなことになったのか全く分からないのだけど、しきりに「このような特別な(国際的な)結婚式だから」と儀式係の人は口にしていた。日本人がボローニャで結婚するのはそれほど珍しいことではないし、これまでにも何人もの方がここで式を挙げているのに、なんとこんな待遇を受けたのはこれまでで私たちが初めてだという。

ちなみに海外から来ている私や私の友人達は最初、そんな特別なことが起こっているとは露知らず・・・こんなもんなんだろう、ぐらいな(笑)。儀式係の人(実は議員さんと後でわかった)が冗談を交えて会議室についていろいろ解説をしてくれた。ちなみにこの方、政治家でありながらボローニャのサッカーチームと、Aと同じバスケットボールチーム「Virtus」のファンで、ローカルテレビ局のスポーツ番組でよくコメンテーターとして登場しているらしい。Aの友人が彼に「AはVirtusの熱狂的ファンだ」と伝えたらしく、最後のあいさつでは「今日、この日にこのような特別な結婚式をお祝いできることをとても嬉しく思います。特に、新郎のAがVirtusファンであるということはとても素晴らしいことです!」としめていた。こらこら。

結婚しました(できました)笑_f0077159_1423236.jpgこの会議室でひと段落ついた後、記者がAにインタビューをした。彼はオーストラリアからの私達の馴れ初めを手短に説明し、今日の感想などを述べていたが、この若い記者、メモもなんにも取る様子がない。私たちは「イタリア人と外国人の配偶者」というような大きなテーマの記事の中の一つの例として登場するものだと思っていたので、インタビューもこんなもんかな、という感じで終わった。
(右の若者が記者)


やっと終わって建物の中庭に出てきたら、なんと着物が珍しいらしく、観光客や違うカップルの結婚式に参列する予定のおじちゃんおばちゃんがワラワラと私に近寄ってきて、とうとう取り囲まれる形になってしまった。これ、ほんとに怖かったです。家族は大笑いしていたけど。ずっと「ぎゃー!助けて~!Aiuto!」と言ってた(笑)。おじちゃんおばちゃんたちは勝手に私を写真に収めたり、「こっちに近づいてもらってもいい?」と私に頼んで(普通自分が近寄って来るのでは?)一緒に写真を撮ったり、おのおの「おめでとう!あなたホントにきれいよ!」とお祝いを言ったりして気がすんだあと、またワラワラと散っていった。こんなこと、一生に一度しかないだろうなぁ。ほんとにおかしかった。

市役所の式が終わり、次は同じ車で郊外のレストランへ。
結婚しました(できました)笑_f0077159_1533726.jpg結婚しました(できました)笑_f0077159_1574949.jpg
皆がばらばらに到着するのを待つ間、外ではAperitivo(前菜)と食前酒のビュッフェ。なにしろ期待していなかった好天だったので、諦めていた外でのビュッフェが実現した。なんてラッキーだったんだろう。(実はこのビュッフェが終わり、室内に全員が落ち着いた頃から冷たい風が吹き始め、雲行きが怪しくなってきた。最後までもってくれたけど、夜家に帰った頃には大雨!)

同時に、事前に妹とMariにお願いして、来てくれたゲスト全員をポラロイド写真で写してもらい、そこにメッセージを書いてもらった。これ、日本の結婚式ではよく見るけどイタリアでは珍しいらしく、いいアイディアだとほめられました(*^^*)。ポラロイド持って行ってよかった。

予想通り、レストランAgriturismo I Saliciでの食べ物はとてもおいしくて、みんな楽しんでいたようだった。着物が窮屈でやっぱり私はたくさん食べられなかった!超残念!

心配していたAのお兄さんのバンドの音楽もとてもよくて、最後にはみんなのりのりで踊りまくっていた。(特に私の客が。イタリア人のほうが踊りたがらなくて意外!)

姉の歌は生の演奏と合わせる予定で行き当たりばったりでどうなるのか本当に心配だったのだけど、なんとかうまく行ってとてもよかった。一緒に歌うはずだった妹が棄権したので、彼女一人で歌ったのだけど、やっぱり度胸あるね。ちゃんと歌いきりました。素晴らしい!朝早くから頑張って歌詞をゲットしたり、大変だったと思うけど、おかげで楽しめたよ。ありがとう!

と思って感動していると、番外編ですぐあとになぜかエストニア人の友人Kがマイクの前に出てきて歌う準備をしている・・・。んんん??でおもむろにイタリア語で歌い始めた。しかも途中までしか知らない歌だったので、半分ぐらい後ろからギターのFedericoが教えてくれた歌詞をそのまま繰り返すという、なんともかわいらしい(?)パフォーマンスになった。急に歌いたくなっちゃったんだって(笑)。それを見たAの友人達がAに「なんでもいいから歌え!」とけしたてて、とうとうAまで歌う羽目になったのが笑えた。彼、前々から自分は歌が下手くそで、絶対人前で歌うなんてありえないと、この瞬間を死ぬほど恐れていたのに、なんと"O SOLE MIO"を最後までかっちかちに緊張しながら歌い上げた。偉いよAちゃん、よく頑張った。初めて彼の歌声を聞いたのは収穫(?)。

こんな感じでずっと楽しくて楽しくて仕方なかった。自分たちの手作りの式だったからなおさら。

ほんとに来てくれたみんなに感謝。おかげさまでいい結婚式になりました。本当にありがとう。
結婚しました(できました)笑_f0077159_205394.jpg結婚しました(できました)笑_f0077159_211821.jpg

(左上)前日に作った席次表 (右上)ブーケ
(左下)Aの友人からのお祝い(お金)が入った豚ちゃん風船 (右下)ウェディングケーキ
結婚しました(できました)笑_f0077159_221020.jpg結婚しました(できました)笑_f0077159_223280.jpg
Commented by すこ at 2007-03-29 08:50 x
おめでたぅ~(≧▽≦)
天気や家族、友達に感謝の1日にもなったのぅ~。
より記憶に残って良いダニ☆

イタリア行ってフリーペーパーもらうためだけにウロウロしてぇ!
Commented by tomoky_ex at 2007-03-29 18:13
>すこ~
ありがとう~^^
なんとかなるもんだねぇ~。ほんとにみんなに感謝してもしきれないよ。
ちなみにその記事、読んだけど大笑いだったよ。「僕の名前はA○○。」で始まって、なぜか彼が書いたような口調になっているのに、中身は大間違いだらけだし、ちょっと情けなかったよ。短いのだけが救いか・・・。
Commented by Sorella at 2007-03-29 18:26 x
わー面白そう!!送ってくり!何で「僕の名前は」って自分で書いたようになってんの???わけわからん。
Commented by ジュニア at 2007-03-29 18:28 x
Heeeeeeeeeeey !!今度その記事、送ってよ!!最悪
ココにUPするとか?って、もっとやだ??笑 とにかく、ほんとに
おめでとうございました。そして、ありがとうございました。あの
てんでバラバラなゲストをまとめるのは(私も含め)大変だった
でしょうが、式も無事に済んでゲストも無事住処に戻った今は
きっと晴れてラブラブしてるのね?あたしはイタリアで甘いもん
食べ過ぎて歯が痛くなって、今日は歯医者に行ってきただよ。
まだ痛いし。。。いいことの次は悪いこと?あ~、いた・・・。
Commented by seiko at 2007-03-30 01:51 x
おめでと~~~~~~ぅ!!素敵な式だったみたいなのが伝わってきた!私も参加したかったよー。いろんな経験ができて本当によかったね。着物姿も素敵(^-^)あ、ともこさんだって思ったよ。懐かしい。彼とはAUSからのお付き合いだったんだね。
地元紙に取り上げられたり滅多に入れない部屋に入れたりたくさんの人に囲まれたり本当忘れられない日になってよかったね!お天気も味方してくれて★本当におめでとうございます★
Commented by tomoky_ex at 2007-03-30 22:24
>姉さん
分けわかんないでしょぉ~?彼も半分冗談で「弁護士に相談する!」とかずっと言ってたよ(笑)。でもほんとに短い記事。こんどもし訳せたらメールします。
Commented by tomoky_ex at 2007-03-30 22:26
>じゅにあ~
お疲れ~!今回はありがとね。歯は大丈夫?そんなに甘いもの食べたの(笑)?お大事に~~!!!
記事は送ってもいいけど、訳すの超やだ!!(笑)ま、読んだら私が大笑いした意味がわかるよ・・・。
Commented by tomoky_ex at 2007-03-30 22:28
>Seikoちゃん
ありがとう~~!そうなの、彼もGEOSにいたんだよ。AUSの時は全くつきあってなかったけど、不思議な縁でね^^
seikoちゃんは日本で式をあげたの?それともアメリカで??
Commented by seiko at 2007-03-31 02:47 x
えーーー!GEOSにいたのー??全然知らなかったー!!!見たら分かるのかな。縁って不思議だね!
私は日本とアメリカの両方で挙げたんだよ。日本の式には義父も参加してくれました。後、日本で神父をしている義叔父さんも。義叔父さんが教会で私たちを結婚させてくれたの。
アメリカでは裁判所で。その後おばさんちでパーティー。
もうすぐ1年経つよ。早いなー。ともこさんもあっという間に1年経つよ。
Commented by tomoky_ex at 2007-04-02 18:04
>seikoちゃん
彼は私が入ってから1~2週間でパースのGEOSに行っちゃったから、seikoちゃんは見たことないかもしれないなぁ~。いや、seikoちゃん私より長くGEOSにいたから逆にもっとよく知ってるかも???
義叔父さんが日本で神父をしているなんてすごい偶然だね!家族であげる式・・・という感じがしてすごくいいね。でもアメリカではなぜ裁判所??市役所じゃないんだ~。いろいろ違うもんだね。
Commented by seiko at 2007-04-06 03:32 x
なぜ裁判所なんだろうねー。判事さんの前で結婚を誓うんだよ。それでMarriage certificateを出してもらうの。教会で挙げるか裁判所での式にするかを選んで、たいていみんな教会式にするみたいだけど、私たちはもう日本でしていたから。神様の前で誓うのは1度でいいかなと。計3回も、”式”という物をしました。。。
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by tomoky_ex | 2007-03-24 23:00 | 結婚あれこれ | Comments(11)