イタリア人夫と黒猫(♂)と共に送る、イタリア・Bologna県田舎での静かでドタバタな日々。問題だらけの田舎家との闘い、今年も続きます。 旅と食べることが大好きなTomokyの日記

by Tomoky

イタリア中部で起きた地震

8月24日午前3時36分ごろ、イタリア中部のリエーティ県Accumoli(アックーモリ)付近を震源とするマグニチュード6.2の地震が発生したのはご存知の通りです。


Lazio州のAmatrice(アマトリーチェ)、Accumoliなどの村、その他Marche州、Umbria州の一部の村も壊滅的な打撃を受けて、これを書き始めた26日午後現在で死者264名とありましたが夜テレビをつけたら278名、番組終了前には281名に増えており、今後も数字が少し増えるかもしれません。負傷者も多数出ており、数千人が家に戻れず少なくとも1月辺りまではテント生活を余儀なくされるのではないかと予想されています。


ボローニャは幸い影響なく静かに過ごしています。ご心配くださった方々にお礼を申し上げるとともに、亡くなった方たちのご冥福をお祈りします。毎回テレビの報道を見るたびに胸が痛む、というよりは胸がふさいでしまい、悲しくて涙ぐんでしまいます。2011年の東北の震災にも重なってしまって。最近歳のせいか涙もろくていけません(汗)。





イタリアに来るまで全く気にしたことがなかったのですが、イタリアは非常に地震が多い国です。関東出身の私にとっては地震は日常にあるもので、地震自体は慣れすぎていて怖いという感覚は自分の中ではかなり薄いのですが、ここに来て「怖い」と思うのは、全ての建物の構造が日本と違うということです。


そんなの当たり前、と思うのは最近になってからで、実は2012年に実際にボローニャ周辺を含むエミリアロマーニャ州で震災が起きた時に実感したことです。それまでは全くピンと来ていませんでした。


ちょっと年度は忘れましたが、イタリアでも60年代か70年代になってから家を建てる時の耐震強度に関する基準ができて、それ以降の建物は耐震対策がされていると言われています。が、ご存知のようにイタリアは古い建物、しかもものすごおおおく古い建物が多く、それがイタリアの美しさの秘密ではあるのですが、大きい地震が来たら今回のAmatoriceのようになってしまう。「中世の村」の全ての建物を補強するということになったら、一体どれだけのお金がかかるんでしょう。


しかし今日ニュースを見ていて愕然としたのは、国内の「Zone 1」と呼ばれる地域つまり大きな地震がいつ来てもおかしくないとされる地域の学校と病院の70パーセントが、いまだに耐震構造になっていないと言われたことです。今回の地震でも大きな問題となっています。明け方に起きた地震だったので学校には誰もいなくて幸いでしたが、けが人病人を収容するはずの病院自体が崩れる危険があって避難せざるをえいないという状況です。多くの人を抱える点では宿泊施設も安全を確保していなければならないはずですが、Amatriceのホテルも崩れ落ち、多くの宿泊客が命を落とすことになりました。


また、イタリアの場合損失は建物だけではありません。特にイタリアの中部の村々は中世の美しい村が多いのですが、そこにある歴史的な教会(その他貴族のお屋敷、役場etc)にはたいてい貴重なフレスコ画や絵画、彫刻などが数多くあって、それが一瞬にして破損消失、ということになるのです。考えると震えが来ます。もちろん、貴重な文化財を無駄にはせずできるかぎり修復をするのですが、全てというわけにはいかないようです。実際、2009年に起きたラクイラの大地震で、美しいラクイラの旧市街は無残な廃墟と化してしまったのですが、復旧が遅れいまだに町は元通りになっていません。2008年の夏休みにローマからアブルッツォ州のグランサッソ地域に行くとき、ラクイラの町を横目に見ながら、「また今度にしよう」と言って通り過ぎ、寄り道しなかったのが未だに悔やまれます。まさか翌年に町が崩壊するとは思いもしませんでした。もう二度と元の姿が見られないのかな・・・。


エミリアロマーニャの大地震の後の復興の速さに対して、ラクイラの復興がこれだけ遅いのには、ベルルスコーニ政権の上っ面だけの対応や、資金不足など様々な問題があったそうですが、今回は同じ轍を踏まないでほしいと願うばかりです。人気大下降中のレンツィ政権の人気回復の一大チャンスになるはずですし、ぜひ本気で(彼の辞書にはないけど)頑張ってもらいたいものです。一日も早く住人の皆さんが安心して元通りに暮らせるようになるよう祈るばかりです。


 ***********

(参考)

イタリアのど真ん中を縦に走っているプレートや活断層が説明されているこちらの記事。

http://mainichi.jp/articles/20160826/k00/00m/040/083000c


今回の地震は正にこの真ん中あたりに位置する地域で起きましたが、過去にも中央イタリアは地震地帯と言われていたそうです。まさかイタリアにも活断層があるなんてねぇ(笑)。火山国だから地震があるんだよ―ぐらいにしか思ってなかったのに←



こちらは地震の起きるリスクのある地域を現した地図。

f0077159_16332304.jpg
(画像http://www.ilmeteo.it/より)


ちなみに私の家もオレンジのゾーンに入ってます(;´∀`)。家が崩れて埋まった時に人を呼べるようにホイッスルか何かを鍵と一緒に持ち歩こうかなとかしょうもないことを考えたり。日本にいた時の方がリスクが高かったはずなのにこういうことは考えなかったなぁ。



こちらはイタリア語ですが、今回の地震がどのように起きたかを説明したビデオ。

https://www.facebook.com/SkyTG24/videos/1192846500788968/


[PR]
by tomoky_ex | 2016-08-26 22:55 | Other | Comments(0)