宿の朝食。7時半にお願いしました。日替わりのケーキやサンブーカの花のシロップのドリンク、ジャムなど、ロベルタさん手作りのものが並ぶテーブル。他にもフルーツやパン、カフェラッテ、ヨーグルトなど盛りだくさん。
お部屋も新しくて清潔でとても居心地のいい宿でした。
お世話になった宿を出てからは一路Palu' del Fersina(以下Palu')という集落へ。ここからSette Selleという山小屋まで行ってお昼ご飯を食べる予定です。
歩くのは片道2時間10分と書いてあったので往復4時間といったところでしょうか。言うまでもなく夫はもっと難易度の高いコースを倍ぐらい歩きたかったんですけどね、すべては(私の)体力とお天気次第。なにしろ私、今年は全く歩けていなくて、体力的には全く準備できていなかったので、超不安~~。それに、天気予報では午後から通り雨が降る可能性が増すということで、午後遅くならない時間に下山できるようなコースの方が安心です。
Palu'の無料駐車場に車を停めてから30分ほど山道を登ると、有料の大型駐車場に出て(Frottenというところ)、ここには大型のバスも停まっていて一気に人が増えてちょっとびびりましたが、なぜかみなさん別の方向へ歩いて行きまた静かに。この駐車場からしばらく急な登りが続いて、ここが一番辛かった。いやー、普段動いていないと体が動かないですね、って当たり前か。体力つけないとだめだなー。下にPalu'が見えますが楽しむ余裕なし(笑)。
標高1400mぐらいから出発して、周りの植物や景色が変わっていくのがおもしろかったです。
初めの方は雑木林の中を。
それからある地点で背の高い松林に変わり、
最後の方は周りは石や岩だらけ、植物も背の低い高山植物のようなものが増えてきました。
私は結構この辺りでへとへとになっていて、ちょっと先を行っていた夫が標識を見て、「あと50分だって」と言った時には絶望感にうちひしがれそうになりましたが、すぐ「うそうそ、冗談、5分。」と言い直したのでなんとか持ち直しました(笑)。やれやれ。
やっと11時半ぐらいにSette Selleの山小屋に到着。
すでにたくさん人が外のテーブルに座っていて結構にぎわっているようす。
しかしちょっと待てよ・・・ドアのところの貼り紙に、
『本日は以下のワンプレートランチのみ』
・Polenta(トウモロコシの粉を煮たもの)
・Lucanica(ソーセージの一種。"pasta lucanica"の画像をググってみてね)
・Crauti(ザワークラウト)
と書いてありますけど、そうなのかしら。まだ誰もそれらしいものを食べていない(・・?。
とりあえず夫が飲み物を買いに中に入って、ついでにランチについて訊くと、たまたま今日はイベントでこういうメニューなんだそうで、いつもは他のメニューもあるのに、今日はこれだけと。
わー、またカネーデルリ食べそこなった(笑)夫も(何食べたかったのか知らないけど)食べそこなった~(笑)けど、もういいです何でも。
さて、このLucanicaを外のBBQスペースで焼いて、12時から食べられるとのことで、先に料金を払ってしばしビールで休憩。
山の気分を盛り上げる音楽の生演奏もあり。
あとで先に隣のテーブルにいた長髪のおじさまが前に出てスピーチ(?)したところによると、チベットの大地震で学校に行けなくなってしまった子供たちに寄付を募るイベントということでした。かなりの登山客が集まって来ていましたが、みなさん結構好意的でしたよ。
ご飯もおいしくいただきました。ポレンタはさすがに全部食べ切れなかった(;´∀`)Forstビールもおいしかった~。
ちなみに、ここのトイレは外にある掘っ立て小屋みたいなところにしつらえてあるんですが、トルコ式(しゃがんでするタイプ)で穴の下には自然の小川が流れている天然水洗トイレでした。なので紙はすべてゴミ箱行き。イタリア語の貼り紙しかしていなかったんですけど、イタリア語が読めない人とか子供とかは紙どうするのかな、、、ってちょっと思いました。山好きな人達がくるからその辺はみなさん常識なのかしら。そうだといいなと思います。
食べているとちょっと雲が出てきて心配になり、もうちょっと音楽でも聞きながらゆっくりしていたかったんですが、食べ終わってトイレを済ませたらすぐに出発。
帰り道は同じ道を帰ろうと思っていたんですが、山小屋からすぐの分かれ道に出た時、どうせ下りだし、長くなっても違う場所も見てみようということで別の道を選びました。Lago di Erdemoloという湖(池?)とMiniera(鉱山の採掘施設)方面とあります。
こちらの道は結構ゆるやかで歩きやすかったです。宿のロベルタさんが初日に「この湖方面の道は結構上級者向けよ!」と言っていたのでビビっていたんですが、私たち聞き間違えたのかしら。
このままMinieraと湖を両方通るのかと思っていたら、途中、湖はまた別の分かれ道でさらに上り坂を1時間半(往復3時間)と標識が出たので(私が)あきらめて、Minieraだけ寄り道しました。そういうことか・・・
いつも思うんですけど、イタリアって標識マジックの国で、目的地目指して標識を見てその通りに行くと、途中で標識が消えて煙にまかれるか、目的地までの距離が毎回めちゃくちゃとか、いろいろなパターンで迷子になるようになっているんですが(笑)、ここでは最初からずーっと「Miniera(イタリア語)」と書いてあってそれを目指して行ったのに、途中で見たことのない「GRUAB VA HARBIMBL(ドイツ語?)」みたいな看板しかなくなり、あとでこれがその場所だってわかりましたけど、やっぱり若干煙に巻かれましたね(笑)。勘で「これだよきっと」とはてなマークの夫を引きずって行くと果たしてありましたけどねぇ。この「GRUABなんちゃら」がわからないと難しいですよね…。下調べしてない方が悪いか。
ちなみにうちの地元の山のハイキングコースは、分かれ道でどちらに行くかっていうときに限ってコースの印がないから困ります、、、って関係ないですね。
話が戻りますがこの「GRUABなんちゃら」はこの地域に数多くあった採掘施設の一つで、1500年代まで遡るそうです。建物の中には博物館があり、時間が決められていますが元採掘現場の中に入れるガイドツアーもあるそうです。
中には入りませんでしたが、外のベンチで一休みしてから下山しました。
駐車場に着いて車のドアを開けたとたんに雨がポツポツ・・・
今回は前日と違いザーザーとはならず、ポツポツだけだった(笑)。そんなものよね~。
続く。